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給食会ニュース

令和7年度「親子市場見学・料理教室」を開催しました

  10月18日(土)、札幌市中央卸売市場において、令和7年度「親子市場見学・料理教室」を開催しました。今年も、札幌市内の小学生4年生から6年生の親子が参加してくれました。
  参加者は、卸売市場の青果棟、水産棟、資料室などを見学しました。その後、市場内の調理室で、大きな鮭を両手でもって、大きさを実感しました。鮭の解体の実演では、次々と出てくる内臓などにも興味深く見入っていました。さばいた鮭は、調理実習で使用し、札幌市の学校給食で使用している材料を用いながら、親子で楽しく調理し、食材の味を生かした料理を堪能しました。
市場見学のガイダンスを受講中

VTRの視聴後、見学が始まりました。市場協会の村上さんの丁寧でわかりやすい説明は、参加者の市場への理解をより深めたことと思います。

青果棟卸売場

青果棟に進むとほのかに甘い香りがしてきました。たくさんの物資が運び込まれており、この後、仲卸さんが競りの終わった物資を運び出します。また、奥の透明なカーテン内は、冷蔵庫になっており、低温に適した青果物が保管されています。

2階見学通路

豆知識やコラムを紹介するQ&Aアラカルトパネルがあり、親子で楽しんでいました。

水産棟卸売場 マグロ低温売場

売場は清掃が始まっていましたが、時間が早いと競りにかけられるマグロが並びます。VTRでマグロの競りの様子を見ることができました。



<展示室>
 最高速度、時速15㎞で市場内を走るターレットに試乗。
 広い市場内で、商品の運搬・移動に使用されています。燃料は天然ガスや電気を使用し、排ガスを減らして食品の劣化を防ぎ、働く人の健康も守ります。



<鮭の解体の実演>
 今年も水産協議会の魚食普及委員の金澤範幸さんが、「鮭の解体」の実演をしてくださいました。
 「さて、何キロでしょう…」、今年は鮭の大きさを実感してもらうため、児童が鮭の重量あてに挑戦しました。鮭を「持ってみたい!」と多くの児童が積極的に挑戦していました。相当、重かったようです。今年は不漁にもかかわらず、3.9kgの大きなものの実演でした。
 このあと、参加者と鮭の部位や扱い方について楽しく話をしながら、あっという間に三枚におろし、調理実習用に切り分けてくださいました。これを使って、いよいよ調理です。

 

 




山際睦子先生
 料理教室は、北海道食育コーディネーターで、札幌市立の学校で栄養士もされていた山際睦子先生にご指導いただきました。
 札幌市の学校給食で使用している食材を用いて、簡単で栄養のある、また作りたくなる料理を教えていただきました。
 学校給食で使用している野菜、しらす、むき枝豆、とうふ、赤みそ、白みそ、削り節、昆布、小麦粉、バターなども使用しました。

<山際先生の「食へのこだわり」と「願い」>
・食材は、地場産のものを使用し、五感を使って味わうこと。
・「まごわ(は)やさしい」を大切に、「まめ」「ごま(種実類)」「わかめ(海藻類)」「やさい」「さかな」「しいたけ(きのこ類)」「いも」などの食材を取り入れてバランスの良い食事を考えてとること。
・親子で話をしながらいっしょに食事作りや片付けをしてほしい。
・食の楽しさや大切さを知ってほしい。

 


 はじめてさわったり、切ったりする食材もありましたが、子どもたちはとても積極的で、真剣に黙々と取り組んでいました。じゃがいも600gの皮むき、一口大に切るのが大変でした。ピーラーの数が限られていたので、包丁での皮むきには時間がかかりました。とうふの1㎝角切りは、くずれないように慎重に。木綿豆腐なので弾力がありました。保護者の皆さんも子どもたちを見守りながら、いろいろな作業に挑戦できるよう声掛けをされていました。

 彩りよく食事ができあがりました。栄養のバランスもよい。カレームニエルもなかなかスパイシーな味わい。みそ汁の具にとうふ、なめこ、乾燥わかめ、三つ葉を入れて簡単、栄養満点。赤みそと白みその合わせみそでコクをだしました。給食のみそ汁も合わせみそです。
 おかわりしたい人多数、自分たちで作り終えた満足感で、より一層美味しく食べることができたことと思います。

*参加者の皆さんのアンケート(一部抜粋して紹介します)*

【児童の皆さん】 〇市場の見学では、野菜や魚などの物がスーパーに来る前に市場でせりをしてからくることを知りました。次に来られるなら、朝早いせりも見に行きたいです。料理では、自分はあまり料理をしないのでいい経験になりました。おもしろかったです。

〇今回の料理教室と市場見学会で、ふつうは見られない市場を見られたり、いろいろな展示物を見られたりして楽しかったです。料理教室は、鮭の解体をみられたり、料理を作ったりできて、とても良い経験になりました。料理はおいしかったので、家でも作りたいと思いました。

〇社会の授業では習わなかった競りの様子をとてもわかりやすく説明していただいて楽しかったです。ターレットのエンジンの仕組みを分かりやすく半分透明にしていてとても仕組みが分かりやすくて良かったです。料理は家庭科の授業以外ほとんどしていなかったので、とてもいい体験になりました。ありがとうございました。

〇家庭科ではやらないお味噌汁をやって、お味噌汁に味噌を入れるときはおたまに味噌を入れたらとかしやすいということも知って、それ以外のことも知りました。そして家ではやらないこともやれてすごく楽しかったです。そして市場でも学校で習った「せり」でも競りの時にやる指の形ははじめてしりました。とても楽しかったです。

【保護者の皆さん】
〇お料理も家では一緒につくることがなかったのでとてもいい思い出になりました。家でまた作ろうね!と話しています。また機会があれば是非参加させていただきたいです。(次は下の子とも!)

〇市場見学ではたくさんの果物や野菜の箱が運ばれていて圧倒されました。初めて見たので想像以上にありました。調理実習では子供に任せやすい段取りもとっていただいて一緒に調理しやすかったです。また、美味しくできました。

〇市場見学をして、説明してくださる方がいたので学べて楽しかった。見学通路も整備されていたことも知らなかった。次は早朝の競りをみてみたい。子どもの給食を食べる機会はないので、今回食べられてうれしかった。そしておいしかったです。子どもたちの料理の手際もよくてこれからも一緒にやりたいと思った。

〇市場の見学を通し普段食べている物の流れなどが分かり、食育についてとても関心がもてました。料理に関しても目の前で鮭をさばくところを見て、それを食べるということは子どもにとってもとてもいい経験になりました。

〇市場の中を初めて見学し、いつも食べている食材がここから流通している様子を知ることができ、とても興味深かったです。鮭の解体も鮮やかな包丁さばきで、鮭のムニエルもとても美味しかったです。4年生の娘と一緒に料理できて、とても楽しく勉強になりました。

〇親子で楽しく料理ができました。市場見学も中々できないので、丁寧に案内していただいて、わかりやすかったです。また来年も参加したいです。

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