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2017.1.23(月)
第67回 全国学校給食研究協議大会に参加して

  (公財)札幌市学校給食会理事長
 札幌市立豊平小学校長
  川嶋 英輝
  平成28年度の全国学校給食研究協議大会は、11月10日(木)と11日(金)の2日間日程で、秋田県秋田市で開催。会場の秋田ビューホテルに全国各地からの参加者が集いました。研究主題は、『「生きる力」を育む食育の推進と学校給食の充実』であり、副題として〜食で学ぶ おいしい!楽しい!嬉しい!〜が設定されていました。  
  以下、大会の様子を概要として紹介いたします。

〈大会日程〉

 — 1日目 11月10日(木) —

【会場】
秋田ビューホテル(飛翔)
【日程】 ◇開会式・文部科学大臣表彰表彰式  ◇受賞者記念撮影
◇文部科学省説明  ◇特別講演

 — 2日目 11月11日(金) —

【会場】
秋田ビューホテル 各会場(7分科会)
【日程】 分科会   小学校における学校給食を中心とした食育の在り方
  中学校における学校給食を中心とした食育の在り方
  学校経営における食育の在り方
  学校給食における地場産物・国産食材の活用方策
  学校給食における食物アレルギー対応の在り方     
  和食を中心とした献立の提供と栄養管理の在り方
  学校給食における衛生管理及び危機管理の在り方

<お出迎えとおもてなし>

 全体会と各分科会は、秋田ビューホテルの4階フロアを全て使って行われました。

  エレベーターが開くと、おいしそうな香りが漂う中に、なまはげと、なまはげをモチーフにした子供型ロボット「んだッチ」が参加者を出迎てくれました。おいしそうな香りは、(公財)秋田県学校給食会の方々がきりたんぽ・だご汁鍋を振る舞ってくださっていたから。大きな鍋が幾度も変わるなど、大人気のおもてなしでした。
  そして、各会場前のエントランスホールでは、秋田県各支部の取組や栄養士会の実践紹介、地場産物などが展示されていました。

<文部科学省説明>

  初等中等教育局健康教育・食育課、 和田勝行課長齊藤るみ学校給食調査官のお二人から行政説明がありました。

【和田勝行課長説明の概要】  
○食育推進基本計画にふれて
  食育基本法に基づき立てられている食育推進基本計画は、第3次に入っている。第2次における10年間の取組による成果と、社会環境の変化の中で明らかになった新たな状況や課題を踏まえ、次の5つの重点課題を柱に、取組と政策を推進する。
1)若い世代を中心とした食育の推進
2)多様な暮らしに対応した食育の推進
3)健康寿命の延伸につながる食育の推進
4)食の循環や環境を意識した食育の推進
5)食文化の継承に向けた食育の推進
そして、第3次食育推進基本計画(平成28〜32年度)における4点の目標値を示した。
 ・朝食を欠食する子供の割合
 ・学校給食における地場産物の活用割合
 ・学校給食における国産食材の活用割合
 ・中学校における学校給食実施率(新規)

4.4%(27年度)→
26.9%(26年度)→
77.3%(26年度)→
87.5%(26年度)→
0%(目標32年度)
30%以上(目標32年度)
80%以上(目標32年度)
90%以上(目標32年度)
○新学習指導要領での食育に関して
  新たに求められる食育に関する資質能力は、「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」「何を知っているか 何ができるか」「知っていること・できることをどう使うか」の3つであるとし、その具体として「食の大切さ、健全な食生活の実現に向かう情意や態度等」「健全な食生活を送るための基礎となる各教科等の知識・技能」「健全な食生活を送るための基礎となる各教科等の知識・技能」であるとした。その上で、アクティブ・ラーニングの視点からの食に関する課題解決的な学習プロセスを実現すると共に、教科横断的なカリキュラムマネジメントの実現が求められるとした。

○社会的課題に対応するための学校給食の活用について
  今の社会状況から求められる課題・要請として、「食品ロス削減」「地産地消の推進」「伝統的食文化の継承」「会計業務負担軽減(教員の負担軽減)」の4点を示した。
  話の結びとして、熊本の自然災害や、鈴鹿市や札幌市での事案を念頭にして、非常時(災害時)に際しての学校給食のあり方を検討しておくことや、給食費についての計画的な予算執行管理と、随時の実態把握が大切であることに触れられた。

【齊藤るみ調査官説明の概要】
  齊藤調査官は、「学校給食を活用した食育の推進」との演題でお話をされた。食育推進のための背景にある法的根拠の確認から始まり、学習指導要領における位置づけや他教科・他領域の学習との関連など、具体的なお話を進められた。学校給食については、衛生管理や危機管理など現状の課題に対応する取組などを紹介された。  
  以下は、示されたスライドの項目を紹介する。  
  「食に関する指導」「学校給食の役割」「学校給食法」「学校給食の目標」「学校給食の食事内容の充実等について」「学校給食の栄養管理」「学校給食における危機管理」「マニュアルの活用」「食に関する指導」「教科等の学習内容と給食献立の関連」「教科等と連携した献立作成」「学校給食を生きた教材として活用するための工夫」「各教科等において学校給食を活用するための工夫」「学校給食を生きた教材として活用した食育の推進」

<特別講演>

演題 「子どもたちの未来をつくる学校給食」
講師  料理研究家  ベリッシモ・フランチェスコ 氏
  講師はイタリア、ローマ市出身。母親が秋田市出身であることから今回の講演を引き受けたという。来日後16年になることから、日本語も堪能。講演も日本語で話された。これまで、料理研究家として数々のテレビ出演、クッキングショー、講演、料理イベント出演などで活躍してこられた。また、国内外レストランやホテルのコンサルティングも行い、オリーブオイルのソムリエでもある。伝統を守りながらも現代の食卓に合うような新しいグローバルスタンダードを目指し、イタリアと日本の経験やアジアの様々なアイデアを活かし世界中で受け入れられやすいイタリア料理を作る。 現在は料理の分野を超えて、イタリアと日本の文化の懸け橋的な役割で活躍の場を広げている。
  氏は、お話の中で、問題点を三つ指摘した。
  一つ目は、学校生活の中で、給食時間があまり大切にされていないことだと言う。食は豊かなコミュニケーションを生み出すものであり、文化を濃く反映するものであり、健康を支える重要なものである。だから学校給食の時間は、もっとも大切な授業の時間であるとも言えると述べた。
  二つ目の問題点は、今の日本の若者は国際化に弱いと映ることと言う。克服のためには、「国際化や海外に強い人間作り」「環境の変化を理解し、進化できる事」「スローとスピードを上手く使い分ける」ことが大切だと指摘した。この三つのベースに食がなり得るのだと言う。
  三つ目の問題点は、本当の味がなくなっていくことだと言う。調味料の味噌や醤油、地域に根差した各種の麺料理など、食は文化を継承するものとして重要だと指摘した。
  この他にも、オリーブオイルの素晴らしさを語り、オリーブオイルのソムリエとして、フレッシュで本物のオリーブオイルの選び方などを聴衆に伝えていた。

<第1分科会に参加して>

  私が参加した第1分科会は、小学校における学校給食を中心とした食育の在り方を協議しました。





  研究主題は、「学校給食を食材として活用し、小学校における食育を推進するためにはどのようにしたらよいか」でした。主題に迫るために設定された協議事項は次の3点です。
@学校給食を中心に食育を推進するための校内 
体制の在り方
A学校給食を活用した食に関する指導の進め方
B給食指導の充実を図るための家庭や地域との
効果的な連携の在り方

  研究発表は次の通りです。
〈発表者(敬称略)〉
お茶の水女子大学付属小学校 

栄養教諭 足立 愛美
 「食に対して能動的な児童を育てる〜2年間のスーパー食育スクール事業における取組から」

神奈川県相模原市立向陽小学校 
栄養教諭 竹田 正美
 「たくましい子の育成を目指して〜かしこくやさしく たくましく〜」


秋田県秋田市立飯島南小学校 
教諭 亀井和歌子
栄養教諭 杉渕 敬子
 「耕-TAGAYASU-」〜食とふるさと、ひとと食〜
  分科会協議の司会は、助言者でもある清久利和先生(兵庫県たつの市教育委員会事務局 学校教育課 課長補佐)が行いました。参加者を小グループに分け、少人数での話し合いを組織したことから、参加者の積極的な質問や意見が引き出され、有意義な協議となりました。  
  協議後には、助言者の松本和昭先生(長崎外国語大学非常勤講師)と、清久先生のお二人から助言講和がありました。お二人とも貴重な内容のご助言でした。

<大会に参加しての感想>

  私は昨年の高知大会に引き続き、2回目の全国大会の参加でした。  
  参加した第1分科会の協議が良かったこともあり、たくさんの事柄を学ぶ機会となりました。特に、小グループとして同じグループになった、地元秋田の栄養教諭の先生、富山県の栄養教諭の先生、千葉県の指導主事の先生との意見交換は貴重な体験となりました。他県の具体的な様子を伺うことで、改めて全国の広さと札幌市の良さを実感できました。


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